- 手元供養で骨壺が欲しいけど中々良い商品に巡り合えない
- 手元供養をしたいけど骨壺を家に置くことに抵抗を感じてしまう
- 手元供養の骨壺選びのコツや注意点を知りたい!
最愛の故人を亡くしてしまった悲しみを埋めたい人や、お金がかかる従来の供養方法に疑問を持つ人など、多くの人が手元供養という新しい祈りのスタイルを選ぶ時代になってきました。
手元供養の準備には色々な供養品がありますが、中でもご遺骨を自宅で保管するなら骨壺選びは重要になってきます。
この記事では手元供養の骨壺選びに役立つ情報から、おすすめ商品の紹介まで詳しく解説していきます。
また、ご遺骨を自宅で保管する際に気を付けるべき注意点についても合わせて解説していますので、初めて手元供養を行おうと考えている方は是非最後まで読んで参考に役立ててください。
おしゃれな手元供養品について記載した過去記事では、骨壺だけでなく仏壇や手元供養棚なども紹介していますので、一式を揃える予定の方は合わせて目を通してみてはいかがでしょうか。
手元供養のための骨壺
冒頭でも説明しましたが、手元供養でご遺骨を自宅で保管するなら骨壺はとても重要な手元供養品です。
ただし骨壺が無ければ手元供養ができない・・という訳ではなく、行う手元供養の種類によっては不要だったり、サイズやデザインについても自由度が非常に高いという特徴があります。
具体的に、どのような状況なら骨壺が必要でどんなものを選ぶべきかを解説しましょう。
手元供養の骨壺!状況別の選び方と必要性について
手元供養をするにあたり、骨壺(もしくはそれに準ずる容器)の必要性に大きく関係してくるのが”ご遺骨の有無”です。
手元供養ではご遺骨の自宅保管が一般的
基本的には、手元供養=ご遺骨の自宅保管という認識をしている方が多く、実際に手元供養を行っている人のほとんどが故人のご遺骨を持ち帰って供養する方法にしています。
ご遺骨を自宅で保管する以上、必ず容器が必要になるので骨壺かそれに準じた入れ物が必要不可欠となります。
ご遺骨無しでも手元供養は可能!骨壺は不要なのか
手元供養ではご遺骨の保管を行うのが一般的ですが、必ずしもご遺骨を置かなければならないという訳ではありません。
「自宅にご遺骨を置くことに抵抗がある」
「家族や親族の了解が得られずご遺骨を持ち帰れない」
こうしたさまざまな理由から、ご遺骨は持ち帰れなかったけど自宅で故人を偲ぶスペースを作りたいとして、”ご遺骨無しの手元供養”を行う人も当然います。
こうしたご遺骨無しの手元供養なら、必ずしも骨壺を準備する必要はありません。
必ずしも必要ではないのですが、実際にはご遺骨無しの手元供養を行う場合でも骨壺を購入する人は多いです。
理由としては故人に手を合わせるための明確な対象物が欲しいからで、後述で紹介するデザイン性や機能性に優れた骨壺を購入して、故人の思い出の品などを入れるなどして活用する方がほとんどです。
持ち帰ったご遺骨の量によって骨壺選びの自由度が変わる
手元供養ではご遺骨を持ち帰り自宅保管するのが一般的だとお伝えしましたが、持ち帰る量は【極めて少量】にしている方が大半です。
最近では、少量のご遺骨をさらに細かく粉砕してパウダー状にして保管するスタイルを選ぶ人が多く、パッと見では骨とは判らないような形状なので忌避感もかなり和らぎます。
しかし、何らかの事情でご遺骨のすべてを持ち帰るor骨の形状を維持したままある程度の量を持ち帰る、という選択をした場合は骨壺の選択肢が狭まってしまうので注意が必要です。
これから紹介する骨壺は、基本的に少量のご遺骨やご遺骨が無い方向けの商品となっています。
もし新たに手元供養を検討しているなら、特別な事情が無い限りは少量のご遺骨でのご供養の方が選べる骨壺の自由度が高いのでおすすめです。
それでは、具体的な手元供養向けの骨壺をいくつか紹介していきましょう。
デザインにこだわった手元供養の骨壺
お部屋の雰囲気を壊したくない方や、ご遺骨無しの手元供養を検討している方におすすめなのが、【ハーバリウムの骨壺】シリーズです。
ブルー・ピンク・イエローから故人のイメージや好きだった色をチョイスできます。
ちなみにハーバリウムとは、植物標本を意味する言葉で観賞用のインテリアとして人気となっています。
透明感のあるアクリル製の容器で漂う花はとても綺麗で、故人を偲ぶための花を準備する必要が無い点も◎。
ハーバリウムの台座部分にスペースがあり、少量のご遺骨や思い出の品を保管することが出来るようになっています。
ハーバリウムの骨壺はこんな方におすすめ
- 明るくおしゃれな雰囲気で手元供養を行いたい方
- 仏間などではなく、リビングや寝室など骨壺を自由な場所に置きたい方
- ご遺骨が無いけど故人を偲ぶための”かたち”が欲しい方
安心の国内製造で、価格も税込34,100円とリーズナブルなので初めて手元供養を行う方にもおすすめです。
ハーバリウムの骨壺が気になった方はこちらのページから、販売サイトの確認ができます。
ハーバリウムの骨壺は持ち運びもしやすい!
前項で紹介したハーバリウムの骨壺は、台座部分にご遺骨や思い出の品を入れておけるスペースがあります。
片手で収まるサイズ感で持ち運びしやすく、思い出の品やご遺骨を出し入れしやすい点も人気になっています。
ただし、詳しくは後述しますが”ご遺骨を入れる場合”は直接入れずに密閉できる袋や容器と併用するのがおすすめです。
落ち着いた木製のミニサイズ骨壺!
故人のご遺骨を大切に保管するための骨壺だからこそ、おしゃれに特化したデザインは避けたいという方には、【結びの小壺】シリーズがおすすめです。
巾着型と富士山型の2種類から選ぶことが可能で、どちらのタイプも専用の小型カプセルにご遺骨を入れて保管できるようになっています。
全長が9cmと掌に収まる程度のミニサイズで、モダンなおしゃれ感ではなく仏具や神具と合わせても違和感のないデザインが人気です。
結びの小壺シリーズは、木製の部品を組み立てて上部を紐で”結ぶ”タイプの骨壺となっています。
結ぶという言葉は物事の終わりという意味と、人と人の関係性や繋がりを表す意味を持っていますので、紐を結びながら故人を想うことができると幅広い年代に受け入れられている人気の骨壺です。
無宗教の方はもちろん、特定の宗教を信仰している人でも買い求めやすいデザインで、中に入れるご遺骨もほんの少量なので初めて手元供養をする人にもおすすめできます。
気になる価格は富士山型が税込37,400円、巾着型は税込39,600円となっていて、どちらも安心の国内製造です。
結びの小壺シリーズはこんな方におすすめ
- 仏教や神道など、特定の宗教への信仰心がある方
- ご遺骨をなるべく少量で、直接目に触れる機会を減らしたい方
- インテリアに溶け込むデザインの骨壺が欲しい方
結びの小壺シリーズの骨壺が気になった方は、こちらのページから詳細を確認することができます。
骨壺にはこだわらずに手元供養台で管理する方法も
ここまで紹介した骨壺は、どちらもご遺骨を入れて「部屋に飾る」ことを前提とした商品になっています。
しかし「手元供養はしたいけど、ご遺骨が見えるところにあるのはちょっと・・」と考える人もいるのではないでしょうか。
手元供養でご遺骨を自宅保管する場合、専用の骨壺かどうかは別として何かしらの容器は必要ですが、あえて骨壺にはこだわらずに手元供養台の引き出しで保管するという方法もあります。
例えば立派な仏壇を準備するのは難しいけど、信心深く故人を偲ぶスペースはしっかりと作りたい!という人なら、上記画像のようにご遺骨や供物を引き出しに入れて、ご位牌や思い出の品を設置するという供養方法がおすすめです。
画像の手元供養棚は、「想いの引き出し(ブラウン)」という商品で税込49,500円で購入できます。
手元供養棚が気になる!という方は、こちらのページから他の商品も合わせてチェックしてみましょう。
木製の骨壺を選ぶときの注意点
ここまで紹介してきた「結びの小壺」や「想いの引き出し」のような、木製の製品を購入する場合は設置する場所や環境に気を付ける必要があります。
上記2商品に限らず手元供養品、特にご遺骨を保管する用途で木製の製品を選ぶときは以下のことに注意してください。
木製の骨壺(手元供養品)を使うときの注意点
- 日焼けによる変色や劣化の恐れがあるため強い日差しは避けて設置する
- 木製の骨壺にご遺骨は直接入れずに、密閉できる袋などに入れた上で保管する
- カビが発生する恐れがあるので風通しが良い場所に置いて湿度管理には気を付ける
木製の手元供養品は、落ち着いた色合いとデザインで人気がある一方で、手入れを怠ったり環境が悪いとすぐに劣化してしまうという一面もあわせ持っています。
大切な故人を偲ぶための手元供養品なので粗末に扱うことは無いと思いますが、木製の製品を購入した際には置く場所やお手入れには気を付けるようにしましょう。
手元供養で骨壺にカビ⁉気になる対処法
木製の骨壺を扱うときの注意点で”カビ”について触れましたが、手元供養として自宅にご遺骨を置いていてカビが発生することはあるのでしょうか。
結論から言うと、「ある条件」が重なってしまうとご遺骨にカビが発生してしまう可能性は否定できません。
しかし、骨壺はともかくご遺骨にカビが発生するというケースは極めて稀で、以下の点に注意していれば基本的にカビの心配は無いので安心して手元供養を行ってください。
ご遺骨にはカビの発生条件が揃っていない
カビが発生する条件をご存知でしょうか。
カビの発生条件と繁殖条件
- 胞子が付着していることが大前提
- 湿度があること(湿度70%以上になると活発に増殖)
- 適切な温度(20~30℃が活発に繁殖する適正温度)
- 栄養素となる有機物があること
ご遺骨は高温で火葬されているので、いわば「無菌状態」に限りなく近いので、そもそもカビの胞子などが付いていません。
つまり火葬を終えたご遺骨をその場で密閉して持ち帰った場合、カビが発生する可能性はほぼ0です。
屋内で保管する以上、温度だけはどうにもならないですが湿度と栄養素については【管理次第】でいくらでも対処可能です。
骨壺やご遺骨にカビが生える原因はすべて”管理の問題”
空気に触れている骨壺は、空気中に浮遊しているカビの胞子が付着してしまうことを防ぐ手段はありませんが、ご遺骨に関しては防ぐ手立てはあります。
また、カビの栄養となる有機物の付着も注意すれば防ぐことは可能です。
ご遺骨をカビから守るための3箇条
- 一度密閉したらご遺骨を空気に触れさせない!(みだりに開閉しない)
- ご遺骨に触れるときは直接ではなく手袋や箸を使う
- 高温多湿は厳禁!直射日光を避けて風通しの良い場所で保管する
上記を守ってさえいれば、【ご遺骨にカビが発生】するという最悪の事態は回避できます。
一方で、骨壺にカビが発生するのを完全に防ぎきるためには日ごろの管理が重要になってきます。
ご遺骨と違いカビの胞子が付着することは避けられないので、湿度の管理とカビに栄養を与えないことが肝要です。
カビにとって餌となる栄養素には、私たちの手垢やフケなども該当します。
こまめな清掃を意識して、除湿機や乾燥剤で湿度管理を徹底することで骨壺に発生するカビを防ぐようにしましょう。
ご遺骨の管理については、詳しく解説している記事がありますので気になる方は目を通してみてください。
手元供養では自分好みの骨壺で自由に故人を偲ぼう
手元供養を行うとき、ご遺骨を自宅保管するなら骨壺(または容器)が必要になります。
記事内で紹介した骨壺だけでなく、自分の好みや骨壺の飾り方(そのまま置くのか仕舞うのか)によって、自由に選ぶことができるという点も手元供養を行うメリットの1つです。
また、骨壺だからご遺骨を入れなければならないという訳でもなく、ご遺骨は無いけど故人を偲ぶ形の1つとして骨壺の購入を検討してみるのもおすすめです。
- 骨壺はデザインや宗教観に合わせて自由に選んでOK
- 手元供養棚の引き出しでご遺骨を保管するなら骨壺にこだわりすぎなくてもOK
- ご遺骨の有無に関わらず、故人を偲ぶためのアイテムとして骨壺を購入してもOK
- みだりに骨壺を開閉したり、雑な管理はカビの発生に繋がるのでNG
手元供養はしたいけどご遺骨の保管に不安を感じているという方は、今回紹介した骨壺のように「ごく少量」や「ご遺骨無し」でも大丈夫な商品を検討してみてはいかがでしょうか。
骨壺以外のおしゃれな手元供養品については、過去記事でカテゴリ別に詳しく紹介していますので、この機会に合わせて読んでみてくださいね。