- ペットを自宅で供養したいけど方法や費用がわからず不安・・・
- ペットを手元供養するのは良くないって本当?
- ペットの供養でおすすめの方法があったら教えて!
- 自宅にペットのお墓を立てても法律上は問題ないの?
家族同然に暮らしてきたペットを亡くしたとき、手厚く供養してあげたいと思うのは当然のことです。
ひとむかし前まではペット霊園などにお願いして供養をするのが主流でしたが、よりペットを身近に感じていたいという思いから自宅にお墓を立てたり手元供養をする飼い主さんが増えています。
その一方で自宅で最愛のペットを手厚く供養したい気持ちはあっても、手続きや手元供養をする方法がわからなかったり、遺骨や遺体を置くという行為への忌避感から実践に踏み切れない人も多いようです。
この記事では、ペットの手元供養を行う上で知っておきたい情報や具体的な方法について解説しています。
故人を自宅で弔う手元供養とは異なり、ペットの手元供養は面倒な手続きやルールが少なく、誰でも比較的気軽に行える供養方法です。
そもそも手元供養とは何なのか?については、過去記事で詳しく解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
ペットのご遺体を火葬する方法と注意点
最愛のペットが無くなってしまったとき、最初に考えなければならないことがご遺体を火葬するか否かです。
人間の場合は法律の定めによって勝手に埋葬することは禁じられていますが、ペットの場合は土葬をしても※基本的には罪に問われることはありません。
※ただし、公共の場や他人が所有する土地へ勝手に埋葬をすると【不法投棄】とみなされ、罰金などの処罰が下されるケースがあるので注意が必要です。
一般的には火葬を選ぶ人が多い
ペットとして飼われることが多い犬や猫の場合、火葬をするという飼い主さんが圧倒的に多いようです。
ただし、ペットの亡骸を火葬する人の全員がペット霊園へ納骨したり手元供養をしている訳ではありません。
自治体などにペットの火葬をお願いした場合、亡骸を焼却する点に違いはないのですが名目上は【処分】という扱い。
どういうことなのか、もう少し詳しく解説していきましょう。
手元供養をしたいときは自治体に火葬を頼むのはNG
ペットが亡くなってしまい、ご遺体の処理に困ってしまったときは最寄の役所へ相談すると処分を請け負ってくれます。
自治体によって費用は異なりますが、1,000円~高くても10,000円程度で火葬をしてくれるのです。
ただし!前項でも少し触れましたが、自治体が行うのは【一般廃棄物の処理】という扱いになるので、焼却に立ち会うこともご遺骨の返却をしてもらうこともできません。
大切なペットを手厚く供養したいときは、自治体ではなくペット火葬を行う専門業者へお願いするようにしましょう。
ペットの火葬は専門業者へ!費用はどれくらいかかる?
ペットを手元供養したいときは、ご遺骨の返却や立ち合いが可能となる専門業者へお願いする方法が最もスムーズです。
ペット供養を専門に行っている業者も増えてきていますので、お住まいの地域で対応する会社が無いかどうかをまずは調べてみましょう。
ペット葬儀の一般的な価格相場は
火葬のみ(遺骨返却) | 火葬から霊園への埋葬まで | 立ち合い火葬と埋葬 |
---|---|---|
5,000円~1万円程度 | 1万5,000円前後 | 2万円前後 |
火葬の代行とご遺骨の返却だけなら費用は安く、所定の霊園への埋葬や立ち合いなどによって費用が変動する場合が多くなっています。
また最寄でペット葬儀の専門業者が見つからなかった場合は、一般的な葬儀屋さんへ相談してみましょう。
通常の葬儀社でもペットの火葬を請け負ってくれる場合もありますし、葬儀社のネットワークから対応している業者を教えてもらえる可能性が高いのでおすすめです。
ペットのご遺体を土葬する方法と注意点
小鳥やリスなど小動物をペットとして飼っていた場合や、自宅にお墓を作って埋葬したいという場合などは土葬するという選択肢もあります。
冒頭でも触れたように、ペットの場合は埋める場所に気を付ければ土葬をしても法に抵触する心配はありません。
しかし、犬や猫など比較的大きなペットを土葬するときは注意すべき点もあるので解説していきます。
自宅にお墓を作るときは必ず”私有地”で!
ペットを土葬で供養するときは、埋める場所には細心の注意を払う必要があります。
近所の山林や河原なら大丈夫と安易にペットを埋めてしまうと、思わぬトラブルに発展したり不法投棄として訴えられる恐れがあるので必ず私有地へ埋葬するようにしましょう。
ペットを土葬するときの墓穴は最低でも1メートル以上!
ペットを私有地にそのまま埋葬する場合は、墓穴の深さにも気を付けましょう。
墓穴の深さは最低でも1メートル以上を目安にして、ペットの大きさに合わせて深さや広さを調整する必要があります。
墓穴が浅いと臭いや害虫の原因となり、住んでいる地域によっては野生動物や野良犬(猫)が掘り起こしてしまう危険性があるのです。
遺品を一緒に埋葬しない!
ペットの土葬でやってしまいがちなのが、生前に好きだった玩具や首輪を一緒に埋葬するというもの。
絶対にダメ!ということはありませんが、腐食しにくい物を一緒に埋葬するとペットが土へ還る妨げになる恐れがあります。
遺品などは、土の上に建てたお墓に供物として置くようにしましょう。
また、ご遺体と一緒に腐食が早い段ボールや石炭などを埋めると土へ還るのを早めることができます。
ペットのご遺骨を自宅で供養する方法
ペットを火葬してご遺骨を返却してもらい自宅へと持ち帰ってからはどのように管理して供養するべきでしょうか。
手元供養にはさまざまな方法がありますが、決められたルールや作法は特にありません。
ペットを自宅で供養するスタイルの中でも、比較的ポピュラーな方法を紹介していきましょう。
自宅にお墓を立てて手元供養する
土葬でも紹介しましたが、ペットを一度火葬してからご遺骨を庭などに埋葬してお墓を建てて供養する方法は手元供養の方法の中でもポピュラーです。
土葬とは違い、一度火葬したご遺骨なら土へ還るまでの期間も少なく、臭いなどの心配もありません。
自宅墓として墓石やモニュメントを飾って供養する方法や、ペットを埋めた場所に樹木や花などを植えて供養する方法などがあります。
自宅にご遺骨を置くという行為に抵抗がある人や、自然葬に近い供養をしたい人におすすめのスタイルです。
手元供養品にご遺骨を入れて自宅で供養する方法
手元供養の方法でも最近特に人気となっているのが、オシャレな骨壺やオブジェなど専用の手元供養品でご遺骨を生活の一部として飾りながら保管する方法です。
大切なペットのご遺骨すべてを必ずしも部屋に置いておく必要はありません。
ご遺骨の量は生前の体重の15%~20%ほど(ヒトの場合)と言われていますが、猫や犬はヒトよりも骨の数が多いのでご遺骨が想像以上に多くなってしまうことも。
ご遺骨の量が多くて手元供養品に入りきらない場合は、粉骨(ご遺骨をパウダー状に砕くこと)をして体積を減らすか、一部を埋葬や散骨して少量のみを手元に置いて供養する方法がおすすめです。
大切なペットのご遺骨をバラバラに供養していいの!?と思う方がいるかもしれませんが、分骨すること自体は仏教的な観点からも全く問題ないので安心して行ってください。
分骨について詳しく知りたい方は、過去記事にて詳しく解説していますので目を通してみてくださいね。
アクセサリーやぬいぐるみ型の手元供養品もある
手元供養の広がりと共に、さまざまな手元供養品やサービスが増えてきています。
ペットの姿を模したぬいぐるみの中にご遺骨を入れる手元供養品や、粉骨した少量のご遺骨をペンダントなどのアクセサリーに加工してくれるサービスなどもあります。
このようにペットの手元供養にはさまざまな方法やスタイルがあるので、自分が納得できる供養方法を選びましょう。
ペットの遺骨を自宅に置くのは良くないこと?
ペットとは言え、ご遺骨を自宅に置くという行為そのものに対して忌避感や罪悪感を感じてしまう人がいるかもしれません。
また、ネットやSNS上などで
「ペットの遺骨を自宅に置くのは良くない!」
「ペットが成仏できない!」
「供養方法を間違うと霊障が起こる!」
このような情報をみかけてしまうと怖くなってしまいますよね。
結論からいえば、大切なペットのためにお金と手間をかけて手元供養を行うわけですから、成仏できないなんてことはありませんし、ましてや手元供養が原因で何か悪いことが起こるなんてことは無いといえます。
しかし、ペットを自宅で供養することが日常生活に悪影響を及ぼしてしまうケースも存在します。
いわゆる「ペットロス」で、最愛のペットを亡くした悲しみが深すぎる場合には注意が必要です。
ペットの手元供養は、あくまでも一緒に過ごした楽しい思い出を風化させないようにしたり、感謝の気持ちと共にペットを偲ぶことが大きな目的です。
あくまでもペットとのお別れを前向きに捉え、大切だったからこそ手厚く供養したいという気持ちで行うことが重要で、深い悲しみを長続きさせるためではありません。
ペットを失った喪失感を手元供養のせいで長続きしてしまうのであれば、その人にとっては良くない行いといえるでしょう。
自宅でペットの供養をするかどうかを決める前に、ペットの死をしっかりと受け止めきれているかを自問自答して、前向きに供養ができる場合にだけ実践するようにしてください。
ペットの手元供養は自分の気持ちに従って行おう!
ペットのご遺骨を自宅で管理する手元供養は、ヒトの場合とは異なり埋葬や散骨など選択肢がとても多いことが特徴です。
難しいルールや法令はありませんが、場合によっては違法行為として罰せられる恐れもあるので埋葬するときの場所選びは慎重に行いましょう。
- ペットのご遺骨を残したいなら専門業者を頼ろう!
- 土葬や散骨は可能だが、私有地で行うようにしよう!
- 専門の手元供養品でオリジナリティ溢れる供養も可能
- 悲しみが深すぎるときは手元供養をしないという選択肢も
家族同然に可愛がっていたペットだからこそ、自分自身が納得して前向きにお別れができる供養方法を選ぶようにしましょう。
もっと詳しく手元供養を知りたい!手元供養品の種類や価格が知りたい!という方は、以下の記事で手元供養について詳しく解説していますので目を通してみてください。