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手元供養に仏壇は必要なの?遺骨の配置や購入時の注意点まで詳しく解説!

  • 手元供養には仏壇が必要なの?持っていない場合は購入した方が良い?
  • 仏壇はあるけど手元供養でお骨をどこに置けばいいのかわからない!
  • 手元供養専用の仏壇やおすすめの仏壇を教えて!

お仏壇や仏間など少し前までどこのご家庭でも見かけた風景は、時代の流れと共に数を減らし続けています。

核家族化が進み、今では仏間はもちろんお仏壇が家に置いていないというご家庭も多いのではないでしょうか。

また、ご供養の方法にも大きな変化が起きてきています。

ご遺体を火葬して、ご遺骨をお墓に入れて位牌や遺影を仏壇や仏間に飾る・・・という従来の方法ではなく、自宅へご遺骨を持ち帰り手元供養というかたちを選択する人も年々増えてきています。

こうした流れの中で、手元供養と仏壇をめぐるさまざまな悩みや疑問で頭を抱えてしまう人も少なくありません。

この記事では手元供養で仏壇を準備する必要性の有無から、ご遺骨を仏壇のどこに配置するべきかまで、はじめて手元供養をする方に役立つ情報をお届けします。

そもそも手元供養とはという部分から詳しく知りたい方は、過去記事で詳しく解説していますので合わせてお読み頂ければ幸いです。

目次

手元供養と仏壇の関係性と必要性

そもそも手元供養をするにあたり仏壇は準備しなければならないのか、既存の仏壇にご遺骨を置いて手元供養とするのは問題ないのかという基本的な部分から解説しましょう。

手元供養は自由な供養方法!仏壇にこだわらなくてもOK

結論からいうと手元供養には作法やルールが定められておらず、仏壇を必ずしも準備する必要はありません。

自宅でご遺骨を保管する手元供養の場合、唯一守らなければならないルールは【勝手に埋葬や処分をしないこと】だけです。

”墓地・埋葬に関する法律”により、故人のご遺骨を勝手に埋めたり捨てたりすることは禁じられていますが、自宅保管の方法は法的にも何一つ定めはありませんので自由なかたちで供養することが可能です。

もちろん仏壇を使って手元供養をしても問題なし!

手元供養は自由度が高い供養方法なので、家に仏壇があるならそれを利用して手元供養を行っても全く問題ありません。

既存の仏壇を使って手元供養をしてもOK
既存の仏壇を使って手元供養をしてもOK

ただし、宗教的な観点からみた場合にはご遺骨を置く場所には気を付けるべき点があるので注意が必要です。

くわしいことは後述しますが、ここでは自宅の仏壇を利用した手元供養も可能であるということだけ押さえておきましょう。

手元供養と仏壇の関係性についてまとめると

まずは知っておきたい!

  • 手元供養をする上で仏壇をわざわざ準備する必要はない
  • 既存の仏像を使って手元供養をしても問題はない(※宗教的には置く場所には注意が必要)

手元供養は、遺族がどのように故人を供養したいかによって自由な供養方法を選べる点が最大の魅力です。

仏壇を準備して手元供養をした方がよいケースもある

手元供養は自由度が非常に高い供養方法ですが、中には仏壇を準備した方がよいケースも存在します。

主に信仰している宗教や人間関係が理由となりますが、具体的なケースをいくつか紹介しておきましょう。

信仰上の理由から

手元供養で仏壇を準備した方がよいケースの1つが、仏教を強く信仰している場合です。

宗派によって多少の差異はありますが、供物や香炉を置いて正式なかたちでお祈りをしたいなら仏壇を用いた手元供養を行った方が良いでしょう。

親族や家族の理解を得るため

手元供養、特に自宅でご遺骨を保管する場合は周囲の理解を得られないことが多くあります。

自分自身は無宗教であっても、親族や家族が仏教や古いしきたりを大切にしていると反対されてしまうことも。

こうした状況下では、仏壇の近くに安置するという提案で折り合いがつくことも多く、周囲の理解を得るためにも仏壇を準備した方が良いといえるでしょう。

経済的負担を軽くするため

上記2つとは全く異なる理由で仏壇を用いた手元供養をした方が良いケースもあります。

仏壇が家にあり手元供養をしたいけど余計な出費をしたくないという場合は、そのまま自宅の仏壇のそばで手元供養をすることで経済的負担を軽減することができます。

仏壇にご遺骨を安置しても大丈夫?

それでは、仏壇を用いた手元供養の具体的な方法と注意点を解説しましょう。

手元供養品の仏壇を別途準備する

仏教的な考え方からいうと、ご神仏を祀るための仏壇にご遺骨を置くのは避ける方が良いとされています。

そのため、手元供養品として販売されている仏壇を別に準備するのはおすすめです。

基本的に手元供養品の仏壇と通常の仏壇に構造上の大きな違いはありませんが、先祖代々の仏壇にはご神体や仏像などを祀り、別途準備した手元供養用の仏壇にはご遺骨だけを安置して棲み分けをすれば安心できます。

専用の手元供養品ならご遺骨を置きやすい
専用の手元供養品ならご遺骨を置きやすい

仏壇に直接ご遺骨を置いて手を合わせたい!という人は、ご神体や仏像を置かない手元供養専用の仏壇を準備するのがおすすめです。

自宅の仏壇で手元供養をするときは要注意!

自宅に仏壇がある場合、それを利用して手元供養を行うことは可能ですが、仏壇に直接ご遺骨を安置することについては注意が必要になります。

立派な仏壇や先祖代々の物は特に注意が必要!
立派な仏壇や先祖代々の物は特に注意が必要!

前項でも触れましたが、宗教的な観点では仏壇に祀っているのは【ご本尊】であり、ご遺骨を仏壇の中に安置すべきでは無いと考えられています。

無宗教で全く気にしないという方や、宗派や宗教観の違いから仏壇にお骨を置くことに抵抗が無い場合は、普通に安置しても問題はありませんが、気になってしまう方はご遺骨の置き方や場所に工夫が必要です。

ご遺骨を仏壇に直接置かない手元供養の方法

宗教的な観点を重要視する場合は、仏壇に直接ではなく隣など近い場所にお骨のスペースを用意する方法がおすすめです。

お骨を置くスペースを作るときは、以下のことに注意しましょう。

仏壇にご遺骨を直接置かないときの注意点

  • 床や畳の上に直接置かない(やむを得ない場合は敷物などの上に置きましょう)
  • 棚などを準備する場合は高さに注意(座ったときの目の高さよりも低い位置が望ましい)
  • 状況に応じて人の目を避けられる工夫をしよう

仏間があるなら人の往来がそれほど多くないので転倒の心配や人目を避ける必要は少ないですが、仏壇が置かれている場所によっては気を付けなければなりません。

手元供養品は気になる問題点をカバーしてくれる商品が多い
手元供養品は気になる問題点をカバーしてくれる商品が多い

ご遺骨を置いておける棚などを仏壇に隣接させて安置するのが一般的です。

専用の棚である必要はありませんが、手元供養品として販売されている棚ならお線香や思い出の品を保管しやすくなっているのでおすすめですよ。

手元供養品の種類と価格について

手元供養で仏壇を置きたい、または自宅の仏壇を活用した手元供養をしたいという方に向けて、おすすめの手元供養品や価格相場を紹介するので参考に役立ててみてください。

マンション住まいや省スペースに便利なミニ仏壇

仏壇を置きたいけど部屋が狭いという悩みには、ミニ仏壇というカテゴリの手元供養品がおすすめです。

ミニ仏壇はオシャレなデザインで省スペースな商品が豊富
ミニ仏壇はオシャレなデザインで省スペースな商品が豊富

しっかりと仏壇とわかるデザインのミニ仏壇から、一見するとオシャレなインテリアとして違和感が無いものまでニーズに合わせたデザインを選ぶことができます。

壁掛けできるタイプのミニ仏壇などもあるので、狭くて仏壇が置けないという方でも手軽に設置が可能です。

デザインや大きさによってピンからキリまであるので一概にはいえませんが、平均相場は10万円~50万円ほど。

手元供養品としては高額商品に分類されるので、ある程度の出費は覚悟しなければならない点には注意が必要です。

手元供養向けの骨壺

手元供養で仏壇やその近くにお骨を置くとき、火葬場で見かけるような無骨な骨壺をそのまま持ち帰る人は少ないはずです。

一般的に手元供養ではご遺骨の一部を少量持ち帰るケースが圧倒的に多いので、火葬前に専用の骨壺を準備しておくとよいでしょう。

手元供養専用の骨壺なら安全に少量のご遺骨を保管できる
手元供養専用の骨壺なら安全に少量のご遺骨を保管できる

手元供養専用の骨壺なら、小さな金属製のケースでご遺骨を保管できる構造になっていることが多く、安全かつスタイリッシュにお骨を持ち帰ることができるのでおすすめです。

組み立てれば一見すると骨壺に見えないデザインもある
組み立てれば一見すると骨壺に見えないデザインもある

誰から見てもご遺骨が入っているのがわかってしまう骨壺は、来客などがあったときに不快感を与えてしまう恐れも。

手元供養専用のミニ骨壺なら、部屋のインテリアとして飾っても違和感のないデザインも多く、少量のご遺骨で済むので準備しておくと便利です。

価格も平均相場で1万円~5万円程度と、比較的リーズナブルな価格での購入が可能となっています。

手元供養棚は仏壇の隣接に最適!

仏壇に隣接できるスペースを準備するときは手元供養棚がおすすめです。

自宅の仏壇に隣接するなら手元供養棚が便利
自宅の仏壇に隣接するなら手元供養棚が便利

もちろん前述の通り、DIYなどに自信がある方なら自作をするという選択肢もあるので必ずしも手元供養棚を購入しなければならないわけではありません。

手元供養棚の平均相場は3万円~10万円ほどで、よほど大きな商品でない限りは10万円以内で購入が可能です。

いずれの手元供養品も、必ず準備しなければならない!ということではありません。

しかし手元供養を前提とした専用商品なので、準備しておくと手元供養をスムーズに行う大きな助けになってくれるのも確かです。

ご予算や環境に応じて、手元供養品を上手に活用して自分が納得できる手元供養を行ってみてくださいね。

手元供養は仏壇の有無より自分の気持ちを優先して行おう!

手元供養をするにあたり、仏壇は必ずしも準備する必要性はありません。

逆に仏壇を用いて手元供養をしても問題はなく、最も大切なのは自分自身が気持ちよく供養できるかどうかです。

手元供養と仏壇の関係性まとめ
  • 仏壇にこだわる必要性はないが、宗教上や周囲の理解を得るために仏壇を用いた方がよいケースもある
  • 宗教的観点を大事にするなら仏壇の中にご遺骨を安置するのは控えた方がよい
  • 手元供養品は必須ではないが、便利な商品が多いので上手に活用しよう

自宅の仏壇にご遺骨を安置したいのであれば、宗教的な忌避感を尊重するのか無視するのかも自分の気持ち次第です。

手元供養には決められたルールや手順は一切ありませんが、周囲の理解や自分の納得度合をバランスよく考えて、誰もが気持ちよく故人に手を合わせられる環境を整えることが最も重要となります。

仏壇を使わずに手元供養をする方法や、実践するための基本的な情報などを詳しく知りたい方は、下記記事にも合わせて目を通してみてくださいね。

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